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欧州債全般
ECBによる金融政策決定会合結果(2024/7)と今後の欧州債券相場の見通し
本レポートでは、7月18日のECB声明とラガルド総裁の記者会見内容などを元に、今後のユーロ圏の金融政策の動向と相場予想に関する弊社の考え方を示す。
◎ ECBの声明文(2024/7/18)概要とその意味 p.1
- 政策金利については、
i. 政策金利は現状維持(借換えオペ金利4.25%、限界貸付ファシリティ金利4.50%、預金ファシリティ金利3.75%)、
ii. インフレ抑制目標(2%)の達成を引き続き重視。
- 金融政策は、今後もデータ次第、会合ごとのアプローチで決定。9月以降の政策金利についても何も決めていない。
◎ ECB声明の背景にあるマクロ状況 p.5
- 2024年Q1の実質GDP成長率(速報値)は+0.3%に増加。ECB予想は通年で+0.9%。個人消費支出の持ち直しと純輸出の黒字が経済回復のドライバー。
- 6月の総合消費者物価指数(HICP)は2.6%→2.5%に低下。コア物価指数(除くエネルギー・食品、前年比)は、5月から6月には2.9%→2.8%までわずかに低下。サービス価格は横ばい、一方、輸送サービスは上昇。
- 賃金指標の労働コスト指数は前年比で+5.1%とコンスタントに伸長。失業率も6.6%と、ここ数年で最低水準。
- 個人の実質購買力の拡大はインフレ要因ではあるが、経済の下支え要因にも。
◎ 弊社による相場想定 p.8
Appendix 1 資産保有額の減少に関する内容 p.12