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欧州債全般
ECBによる金融政策決定会合結果(2024/6)と今後の欧州債券相場の見通し
本レポートでは、6月6日のECB声明とラガルド総裁の記者会見内容などを元に、今後のユーロ圏の金融政策の動向と相場予想に関する弊社の考え方を示す。
◎ECBの声明文(2024/6/6)概要とその意味 p.1
- 政策金利については、
i. 政策金利は現状0.25%ポイント引き下げ(借換えオペ金利4.25%、限界貸付ファシリティ金利4.50%、預金ファシリティ金利3.75%)、
ii. インフレ率を適時に2%の中期目標に確実に戻すことを決意。
- 2024年3月から6月、2024年分の予想見通し修正
i. ユーロ圏消費者物価指数は上方修正(2.3%→2.5%)、
ii. コアインフレも上方修正(2.6%→2.8%)、
iii. GDP成長率も上方修正(0.6%→0.9%)。
◎ECB声明の背景にあるマクロ状況 p.5
- 2024年Q1の実質GDP成長率(速報値)は+0.3%に増加。ECB予想は通年で+0.9%。個人消費支出の持ち直しと、純輸出の赤字解消が経済回復のドライバー。
- 5月の総合消費者物価指数(速報値)は2.4%→2.6%に反転上昇。コア物価指数(除くエネルギー・食品、前年比)は、4月から5月には2.8%→2.9%までわずかに上昇。
◎弊社による相場想定 p.8
Appendix 1 資産保有額の減少に関する内容 p.12