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米ドル建てエマージング・ソブリン債の投資評価 – 中東の主要発行体 –
本レポートでは、米ドル建てソブリン債のうち中東のUAE(アラブ首長国連邦)、カタール、サウジアラビアについての信用力評価の材料となる経済指標を概観する。
◎ 中東ソブリンの米ドル建て債投資機会 p.1
◎ 参照するソブリン債発行3国の概要 p.2
- 純債務/GDP比率が低い(安定している)国は、サウジアラビアの23%、カタールの30%、UAEの45%の順。同比率は各国共2022年に-6%~-13%の幅で急速に改善。
- 経済規模では、サウジアラビアが圧倒的に大きく、UAE、カタールが続く。
◎ カタール国 p.5
- 世界有数の液化天然ガス(LNG)輸出国。国内は政治的に安定。
- 外貨準備高/対外債務比率31.7%は他の湾岸諸国と比較すると高い水準、外貨準備高の対GDP比も21%と比較的高い。
◎ サウジアラビア王国 p.7
- サウジアラビアはOPECのリーダー国でもある。国内統治は頑健であり政治や財政も滞ることなく円滑に運営している状況にある。独自の外交力も示している。
- 外貨準備高/対外債務比率749.2%、2022年の外貨準備高の対GDP比も42%と比較的高い。
◎ UAEアラブ首長国連邦 p.9
- UAEは7つの首長国が連邦政府を構成。実体は、アブダビ首長国とドバイ首長国がGDPの大半を占める。ソブリン債の発行も、UAE債・アブダビ債・ドバイ債の3主体から行われている。
- 2022年の外貨準備金は、対外債務比率では33.1%と諸外国と比較しても平均的な水準だが、GDP比で見ると34%と比較的高い水準にある。
◎ 米ドル建てソブリン債投資機会の考え方 p.11