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ストラテジー
欧州債全般
ECBによる金融政策決定会合結果と今後の欧州債券相場の見通し
本レポートでは、12月14日の ECB 声明とラガルド総裁の記者会見内容などを元に、今後のユーロ圏の金融政策の動向と相場予想に関する弊社の考え方を示す。
- 政策金利については、i) 政策金利は現状維持、ii) 利上げの打ち止めと現水準を長期維持に関する表現(ensure)を継続。
- 9 月から 12 月は 2023 年、2024 年分の予想見通し修正:i) ユーロ圏消費者物価指数は下方修正(3.2%→2.7%)、ii) コアインフレも下方修正(2.9%→2.7%)、iii) GDP 成長率も下方修正(1.0%→0.8%)
- 証券保有残高については、パンデミック対応プログラム(PEPP)の再投資期間の見直しが行われ、2024 年後半にかけて月平均 75 億ユーロ(償還額の半分相当)削減し、その後年末に計画通り完全に廃止(再投資の中止により、漸次、保有額が削減)。
- 11 月の総合物価指数インフレ率(HICP)は 2.4%に 8 月の水準から約 2 ポイント低下。コア物価(除くエネルギー・食品、前年比)は 9 月の 4.5%から 11 月には 3.6%に低下。