このシリーズでは、一般的な債券の知識に加え、2023年の市場環境を踏まえた債券投資の考え方をQ&A方式でお伝えしています。
主な投資対象の債券として想定しているのは、低金利の円建て債ではなく、相対的に高金利の外貨建て債であり、これらを活用した運用の考え方をお伝えしています。
Q4. 債券と株式の規模は?
一般の個人投資家にとってなじみが深いのは、債券よりも株式でしょう。
しかし、世界の金融市場において、株式市場と債券市場の市場規模(時価総額)は、ほぼ同じくらいの水準です。特に、日本やEU、中国では債券市場の時価総額は株式市場の1.7倍~2倍程度と、むしろ大きな市場となっています。
Q5. 債券の発行体と種類は?
債券を発行する主体のことを「発行体」と呼びます。債券にはいろいろな分類方法がありますが、発行体によって債券の種類を分けることも良く行われます。
上の表では、リスク別に以下のように色分けしています。債券投資の「リスク」については、後のページで説明しますが、リスクが高ければ利回り/利率も高く、リスクが低ければ利回り/利率も低くなっています。
Q6. 債券ってどうやって買うの?
債券の取引では、株式のように証券取引所を通じて行われるのではなく、証券会社が自ら売買の相手方になって取引をする方法が一般的です。
こうした取引方法を「店頭取引(OTC取引)」と呼びます。債券の店頭取引市場には、「新発債市場」と「流通市場(既発債市場)」があり、それぞれの市場で債券の買い方が異なります。また、新発債も既発債も、証券会社によって取り扱う銘柄が異なります。
【新発債】
新発債とは新規に発行される債券のことで、売り出し期間の間にしか購入できません。新発債は額面で購入します。新発債の購入時(起債時)には、最終利回り=クーポン(表面利率)になります。
【既発債】
既発債とは、すでに発行されている債券のことで、その時の市場価格(時価)で購入します。価格は流通市場で決まるため、日々、変動しています。また既発債の種類はたくさんありますが、流通市場(証券会社の店頭)に在庫がなければ買うことができません。
また、既発債の最終利回りはクーポン(表面利率)とは異なります。このほか、既発債の購入時には経過利子がかかります。経過利子とは、債券の利払い日から売買の受渡日までの期間の利子に相当する額のことで、買い手から売り手に売買時に支払います。
国内債券のリスクと費用について
国内債券の取引にかかるリスク
債券は、債券の価格が市場の金利水準の変化に対応して変動するため、償還前に換金すると損失が生じるおそれがあります。また、債券を発行する組織(発行体)が債務返済不能状態に陥った場合、元本や利子の支払いが滞ったり、不能となったりすることがあります。
国内債券の取引にかかる費用
国内債券を購入する場合は、購入対価のみお支払いいただきます(手数料相当分が購入対価に含まれます。委託手数料はかかりません)。
外国債券のリスクと費用について
外国債券の取引にかかるリスク
債券は、債券の価格が市場の金利水準の変化に対応して変動するため、償還前に換金すると損失が生じるおそれがあります。また、債券を発行する組織(発行体)が債務返済不能状態に陥った場合、元本や利子の支払いが滞ったり、不能となったりすることがあります。外国債券(外貨建て債券)は為替相場の変動等により円ベースでの損失(為替差損)が生じたり、債券を発行する組織(発行体)が所属する国や地域、取引がおこなわれる通貨を発行している国や地域の政治・経済・社会情勢に大きな影響を受けたりするおそれがあります。
外国債券の取引にかかる費用
外国債券を購入する場合は、購入対価のみお支払いいただきます(手数料相当分が購入対価に含まれます。委託手数料はかかりません)。また、円貨から購入する場合は、債券の発行通貨に為替交換する費用が生じます。この費用は債券の発行通貨によって異なります。
商号等 5バリューアセット株式会社/金融商品仲介業者 近畿財務局長(金仲)第437号
商号等 5バリューアセット株式会社/金融商品仲介業者 近畿財務局長(金仲)第437号