とっつきにくい金融用語について、クイズ形式でご紹介します。
今回は、国際決済銀行についての出題です。
問題
各国の中央銀行同士の決済を行う国際決済銀行(BIS、Bank for International Settlements)の本部はどこにあるでしょうか?
1. バーゼル(スイス)
2. ウィーン(オーストリア)
3. ローザンヌ(スイス)
4. リヨン(フランス)
正解:1.バーゼル(スイス)
ちなみに、2のウィーン(オーストリア)には国際原子力機関(IAEA)、3のローザンヌ(スイス)には国際オリンピック委員会、4のリヨン(フランス)には銭形警部でおなじみのインターポール(ICPO)の本部があります。
日本でバーゼルというと、バーゼル3銀行規制などのイメージが強いですが、実際のバーゼル市はスイス北西部、ドイツやフランスとの国境近くに位置するスイス第三の都市で、中世の街並みがある素敵な街です。
バーゼル市が発展したのは、古くはライン川を横断する本格的な橋が1225年に初めてかけられたことがきっかけで、今でもライン川の国際河川輸送における最上流の終着点として大型船も停泊可能な港があるなど、交通の要衝になっています。
ところで、ライン川は、貨物輸送船も運行する国際河川で、日本の流れが急で川幅の狭い河川とは異なり、大きな運河の様に大型貨物船も普通に航行します。ドイツでも最大級のルール工業地帯はライン川下流に位置しており、ルール工業地帯の貨物取り扱いの3分の2はライン川の港で行われています。そんなライン川では、気候変動が原因で川の水位が低下して問題になっていると報じられています。
ドイツのカウプの水深が30日連続で78センチを下回ると、ドイツの工業生産が1%も低下するほどの影響があるそうです。
気候変動が収まり、バーゼルまで大型船で遡上できなくなる日が来ないといいですね。
ところで、バーゼル市の名前を関した国際的なバーゼル3銀行規制などを理解すると、銀行の発行するさまざまな債券への投資を安心して行いやすくなります。
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