とっつきにくい金融用語について、クイズ形式でご紹介します。
今回は、スタートアップ企業についての出題です。
問題
「評価額が10億ドル以上」で「未上場」のスタートアップ企業のことを「ユニコーン」と呼びますが、評価額がユニコーンの10倍(!)の100億ドル以上の企業のことを何と呼ぶでしょうか?
1. メガコーン
2. ギガコーン
3. デカコーン
4. とんがりコーン
正解: 3. デカコーン
デカコーン企業は、TikTokでおなじみの中国のバイトダンスやイーロン・マスク氏のスペースX、プチプラファッションのSHEINなど、世界でも数十社しかありませんが、国別に見ると(ご想像の通り)アメリカと中国に集中しています。
デカコーン企業の数(国・業種別)
出所:The Complete List Of Unicorn Companies (cbinsights.com) のデータより5バリューアセットで作成、2023年9月時点
評価額を見ると、さらにアメリカと中国に集中していることがわかります。
デカコーン企業の評価額(国・業種別)(10億ドル)
出所:The Complete List Of Unicorn Companies (cbinsights.com) のデータより5バリューアセットで作成、2023年9月時点
その理由は、1社あたりの評価額を見るとわかります。バイトダンスとスペースXの評価額が突出して多いためです。バイトダンスの評価額が2,250億ドル、スペースXが1,370億ドルだそうです。(ちなみに3番目のSHEINは660億ドル。)
デカコーン企業1社あたりの評価額(国・業種別)(10億ドル)
2022年の11月に岸田内閣が「スタートアップ育成5か年計画」を打ち出しました。「スタートアップ育成5か年計画ロードマップ」によりますと、2022年7月時点で日本のユニコーンの数は6社(スタートアップは1万社)、これを5年後に100社(スタートアップは10万社)まで増やしたいとのことです。
日本でもデカコーン企業が生まれる日が楽しみです!